兵庫の海猿~石垣島遠征篇~Vol.3
旅行記は写真を載せるから時間がかかる
11/3(火)
石垣島二日目
メインディッシュの日
深く、深く潜る日
7時半頃起床したか
まずはホテルにある簡素な朝食
クロワッサン、ベーグルなど4つのパンがワンプレートに並べられてて
自分でオーブントースターで焼いてジャムとバターをつけて食べた
1泊1500円のホテルではそう多くは望まれへん
それとなにかしらの果実ジュースを喫飲
ばたばたしながら準備を終え8時にホテルを出発し港へ
港までは15分ほど
インストラクターが港で出迎えてくれた
他の客も10人ちょいおった
もうみんな船に乗り込んで、自分の位置を確保してた
健康チェック的なものを記入し、
これが最期となってもおかしくないなと思いながら署名した
船に乗り込み、荷物を置き、ほどなくして出港
船って言葉のイメージほどでかくもないしボートでもない
クルーザーって感じの大きさ
定義は知らんけど
台風が近づいてるからか知らんけど
強い風が吹いてて、海も激しく吠えてたから
「本来ダイビングする予定やった場所ではできません」とのこと
穏やかな場所を
ダイビングで食ってるであろう人たちが見つけてそこで潜ることになった
まじで船は激しく揺れた
酔い止め飲んでてまじでよかった
激しく揺れてるけどインストラクターたちは腕組んで突っ立つくらいの平衡感覚があった
おれらは黙って白い顔して座ってた
何分船乗ってたかわからんけど2,30分くらいで潜る場所に着いたか
このとき、友人が「あのインストラクターめっちゃ安室奈美恵に似てる」って言うてきた
まじでめっちゃ似てた
でも声ガッサガサでだいぶわろた
泡盛毎日飲んでて喉が壊れたんか
「いいともやったら、『ハスキーボイスの安室奈美恵』みたいなんでそっくりさん出てる」
って友人が言うてておもろかった
そして潜る
俺ら3人と、整形を繰り返して人工的な顔なってしまった年齢不詳のギャル1人っていう
5人のタスクフォース
器具のセッティングとか忘れてるやろなって思ってたけど
インストラクターたちがほぼ全部やってくれてた
おれらはマスクつけて、フィンつけて、手袋して、ボンベ背負うだけ
めちゃくちゃお膳立てされてた
ウェットスーツ着てるってのもあるけど海は温かかった
印刷したての紙くらい温かかった
顔を水につけた瞬間、神奈川の海とはまじで別世界が広がってた
まあ想像通りっちゃ想像通りやけど
神奈川の海が想像通りじゃなさすぎた
あんな汚いと思ってなかった
体に異常をきたさんように徐々に徐々に深く潜っていった
透明度が高いとだいぶ深くまで潜っても怖くないことがわかった
思ってるよりおサカナは多くなかったけど十分きれい
狭い岩の間
だれがだれかわからん
簡素なニモ
サンゴだらけ
うまくバランスとれんくて
いくらかサンゴへし折ってもうたと思う
故意ではない
何年もかけて成長してきたものが人間の手によって一瞬で摘み取られた瞬間
申し訳ない
海の中ではインストラクターがホワイトボードを持ってて、それに返事するくらいしかできへん
友人同士の会話はすべてシャットアウトされてる
海の中でおもろいこと言いたい
10メートルくらいまで潜ったと思う
ボンベの空気が思ったより早いスピードで減る
ぜんぜん余裕あるけど、残りの空気の目盛りがどんどん減っていくのを見ると
少しだけ不安な気持ちに襲われる
潜ってた時間は30分くらいか
ナイスダイブやった
一生忘れないと思う
船に上がるとだいぶ寒かった
ダイビングって(自分らのことはさておいて)
正直陽キャのスポーツかと思ってたけど
今回の他のメンバー、大曲者ばっかりやった
てか一人で来てる人が多かったように思う
一人でダイビングするんか~
って登山ひとりでするのも大概か
せやから船でも黙って暗い顔して乗ってる人がほとんどやった
「潜りたくないんやったら帰ってええぞって言いたい」って
おれは抑えきれず友人に向かって言うてた
ちょっと小太りの女の人なんかは
ドナドナかっていうくらい悲壮感漂う顔で船に乗ってた
そして1度目のダイブで使った空ボンベを交換するようなので一度港へ
使ったボンベを陸におろし、新しいボンベを積む
すべての作業はインストラクターたちがやってくれるから
港についてもおれらは船で座ってるだけ
しばらく港にとまった
どれくらいとまってたか全く覚えてない
ただ、寒くてみんな頻尿やったことは覚えてる
昼ご飯は豚汁みたいなやつとおにぎり二つとから揚げ1個とコロッケ1個
幕の内弁当想像してたから拍子抜けした
エネルギー切れ起こすわ
それからまた違うダイブスポット目指して沖の方へ
20分くらいで着いたか
また同じタスクフォースで潜る
鮮明
ちょっとした魚群
ほんで今回のハイライト
ウミガメがおった
タートルトークはできへんかった
他にいろいろ魚はおったけど同定はできてない
1ダイブ目よりも深いところに行った気がする
15メートルくらいまで潜ったと思う
エクセレントダイブやった
船に上がってまたじっとしてた
安室奈美恵似のインストラクターがほかの客と話してるのが聞こえてきた
「北海道の小樽出身なんですよ」ってのが聞こえてきた
だいぶわろた
その風貌で北海道出身はわろた
「みんなに唆されてこっちきたやろ」って友人と言うてた
ってことで逆に「ぼくたちも大学のとき北海道にいました」ってことを起点に話をした
高校卒業してちょっとしてオーストラリア行ったのちに石垣にきたらしい
幸せそうやった
好きなことしてる人は幸せそうやな
「だれかに似てるって言われませんか?」って聞いたら
「声は土屋アンナに似てるって言われる」って言うてきた
それはそうなんやけど
「安室ちゃんに似てます」って言うたら
恐縮してた
年齢は33やったと思う
その他、一人で来てた30後半くらいの女の人とも話した
何日も連続で潜ってるらしい
普段なにしてる人やねん
てか石垣島、本来はマンタが見れるってことで有名
でもこの日は風が強くてそのスポットに行かれへんくて
1,2回目のダイブでは見れてない
その女の人は、昨日マンタ見れたって言うてた
うらやましかった
そんな会話をしながら最後3回目のダイブをしようかと言うとき
インストラクターの一人が「いま、マンタいた!」みたいなことを叫びだした
期待に胸を膨らませて潜水
見慣れた景色
またウミガメ
3回目の方が2回目よりもええ景色やった気がする
だんだんと景色よくなっていった気がする
見慣れた感はあるけども
マンタが出てくることを祈りながら海底で待ってた
けどさすがに現れず
また30分ほど潜って船に上がった
アメージングダイブやった
だいぶええ経験やったけど3回でお腹いっぱい
向こう一年はダイビングええわ
今度は沈没船とか見たいな
船が港に向かってる間に着替えたりなんやしたりした
気になるお値段は
3ダイブで1万8000円
1ダイブ3,40分くらい
金持ちが推奨するであろう金の使い方してる
もうだいたいわかってきた
この世の真理みたいなものを
にしても水中ではなぜか時間の感覚が失われる
相対性理論がうんたらかんたらって感じ
他の客は最後までなぜか沈んだ顔してた
ダイビングだけにな